送配電用語集!記述問題はこれだけでOK

電力という科目は、文章問題と計算問題の割合が半々、暗記も計算もしっかり学習しなければなりません。
このメルマガでは電力の用語の基本を覚えてもらえるようにまとめました。これで文章問題に対応しましょう。
あとは、電気理論の基本的な考え方や日常生活から分かることもあります。基本をしっかり暗記して、合格に1歩近づきましょう。

送配電の分野からは、接地方式、誘導障害、フェランチ効果、送電用各種機材についてが、出題されます。実際の電柱など日常生活でも目にするものも出てきますので、外を歩いているときに電柱を見ると理解が深まるかも・・・?

 

【用語集】
● 直接接地方式
超高圧系統に用います。地絡時の電位上昇が小さい。

● 非接地方式
6.6kV 系統に用います。(33kA以下で距離が短いときもOK)

● リアクトル接地方式
架空系統で消弧リアクトル接地方式(地絡電流0)、ケーブル系統で補償リアクトル接地方式をとります。

● 抵抗接地方式
110kV,154kV系統に採用されています。 この方式は地絡電流が小さくなるので通信線に対する誘導障害が小さくなりますが、健全相の電位上昇があるため、絶縁レベルを大きく下げることはできません。

● 静電誘導障害
送電線と通信線の相互の静電結合によって、通信線に誘導電圧を生じることです。

● 電磁誘導障害
送電線が通信線に接近しているときに、送電線に地絡事故が生じたときの地絡電流により発生した磁界の影響で通信線に起電力が誘導される現象です。

● 誘導障害の対策
電力線と通信線を離す、遮へい線をもうける、通信線に遮へいそうがあるケーブルを採用する、ねん架する、架空地線の条数を多くする、地絡電流を小さくする(高抵抗の接地方式)などがあります。

● フェランチ効果
地中送電線のように対地間の静電容量が大きい場合、受電端電圧が送電端電圧よりも上昇する現象のことです。

● 鋼心アルミより線
電線の中心部に引張強度の強い鋼より線を用いて、そのまわりにアルミ線をより合わせた構造で、銅よりも導電率は小さいが、機械的強度が大きく軽いのが特徴の電線です。同一抵抗の硬銅線に比べて電線の外径が大きいのでコロナ臨界電圧が高く、価格も安いので、送電線に用いられます。

● 多導体
1線分が複数の導体で構成される送電線路のことです。送電容量の増加やコロナ臨界電圧が高くなるなどの利点があります。

● アーマロッド
懸垂クランプ付近の電線の外周に巻き付けて補強します。クランプ部における電線の素線切れ防止のために用いられます。

● ダンパ
風などの振動で電線が披露しないように接地されます。ねじれ防止。

● フラッシオーバ
電線路への直撃雷や開閉サージなどの異常電圧によって、電線路から鉄塔側に放電することです。

● 逆フラッシオーバ
鉄塔側から電線路に向かって放電することで、逆せん絡ともいいます。鉄塔の接地抵抗が大きい場合や雷電流が非常に大きいときに生じます。

● ギャロッピング
電線に雪や氷が付着した状態で強風が吹いたときに電線が激しく振動する現象のことです。

● アークホーン
異常電圧を安全に放電させるために設ける金具のことです。

● ストリートジャンプ
電線に付着した氷が解けた時に、電線が跳ね上がる現象のことです。

● 絶縁強調
高圧系統を、すべての異常電圧に耐えるように設計することは、技術的にも経済的にも困難です。そこで高電圧系統全体として、安全でしかも経済的な絶縁設計を行うことを絶縁協調といいます。

● ねん架
交流送電において、架空送電線路の各相のインダクタンスや静電容量の不平衡をなくすために、電線の位置を入れかえることです。

● コロナ臨界電圧
コロナ放電が発生する最小の電圧をコロナ臨界電圧といいます。コロナ放電がおこると、電線の表面から青白い光を発します。

 

 

【例題】

(平成26年 電力 問8)

問8 架空送電線路の雷害対策に関する記述として、誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

(1) 直撃雷から架空送電線を遮へいする効果を大きくするためには、架空地線の遮へい角を小さくする。
(2) 送電用避雷装置は雷撃時に発生するアクホン間電圧を抑制できるので、雷による事故を抑制できる。
(3) 架 空地線を多条化することで、架空地線と電力線間の結合率が増加し、鉄塔雷撃時に発生するアクホン間電圧が抑制できるので、逆フラッシオバの発生が抑制できる。
(4) 二回線送電線路で、両回線の絶縁に格差を設け、二回線にまたがる事故を抑制する方法を不平衡絶縁方式という。
(5) 鉄塔塔脚の接地抵抗を低減させることで、電力線への雷撃に伴う逆フラッシオバの発生を抑制できる。

答え(5)

(平成26年 電力 問9)

問9 架空送電線路におけるコロナ放電及びそれに関わる障害に関する記述として、誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

(1) 電線表面電界がある値を超えると、コロナ放電が発生する。
(2) コロナ放電が発生すると、電線や取り付け金具で腐食が生じることがある。
(3) 単導体方式は,多導体方式に比べてコロナ放電の発生を抑制できる。
(4) コロナ放電が発生すると、電気エネルギーの一部が音、光、熱などに変換され、コロナ損という電力損失が生じる。
(5) コロナ放電が発生すると、架空送電線近傍で誘導障害や受信障害が生じることがある。

答え(3)

 

カテゴリー: 電力
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