【質問】
変圧器の容量や入力・出力などが指す意味を教えてください。

まず、容量についてですが、
容量とは、変圧器の器(うつわ)の大きさのことで、この大きさ分だけ、入力、出力ができるということです。
定格容量とは、容量の最大値のことです。
なので、「定格容量100〔kV・A〕の変圧器」は、最大で100〔kV・A〕の電力が入力、出力できる能力を持つ変圧器になります。
次に入力と出力についてですが、
変圧器において、入力と出力を考える場合、重要なのは「出力」の方です。
出力とは、負荷に供給している電力のことですが、この電力の大きさは変圧器が決めるものではありません。
変圧器は発電所から続く電力を送る過程なので、「負荷の求めている電力を供給している」と考えるので、負荷が変圧器の出力を決めています。
例えば、定格容量100〔kV・A〕の変圧器に接続されている負荷が80〔kV・A〕の電力を求めているとすれば、80〔kV・A〕を供給しますし、同じ負荷が60〔kV・A〕しか求めていなければ変圧器は60〔kV・A〕を供給します。このように、変圧器の出力は負荷の求めに応じて変化します。したがって「定格容量=最大出力」となります。
入力ですが、入力は出力と同じです。(入力=出力)
(損失を考慮しない場合)
したがって、入力も負荷が決めることになります。