【質問】
非接地式の1線地絡時の対地電圧の求め方がわかりません。
地絡電流はテブナンの定理を用いて計算をしますね。
このときに対地電圧を求める必要がありますが、ここで困ってしまう方がたくさんいらっしゃいます。
地絡電流の計算は電力科目ではもちろん、法規の科目でも出題されることがあります。
ここでしっかりマスターしておきましょう!
ここでは下の図のような回路について、a点において地絡事故が発生したとして考えていきます。
a点の対地電圧というのは、a-b間の電圧を求めれば良いです。
そこで、Δ結線になっている電源を、Y結線に変換してみましょう。
すると、a-b間の電圧を求めることができます。
a-b間の電圧は図の赤の電圧と等しいですね。
赤の電圧は
ですので、a-b間の電圧も
とわかります。
よって、a点の対地電圧は
です。
このように、非接地式で1線地絡時の対地電圧を求める際は、Δ-Y変換して求めましょう。