〔法規010〕1線地絡電流の計算方法

〔法規010〕1線地絡電流の計算方法

1線地絡電流の公式は複雑に見えますが、一度代入方法を覚えれば簡単に求めることができます。
また、近年の問題ではこの公式が与えられているため、暗記する必要はありません。

(1)1線地絡電流の計算方法

B 種接地工事の接地抵抗値を算出する1 線地絡電流は、高圧電路の場合は実測値又は解釈第17 条による計算値、特別高圧電路の場合は実測値によるが、実測値を測定することが困難な場合は、線路定数による計算値によることが認められている。

公式

\displaystyle I_{1}=1+{\frac{{\displaystyle \frac{V}{3}}L-100}{150}}+{\frac{{\displaystyle \frac{V}{3}}L'-1}{2}}
・第2項・3項については、それぞれが負となった場合は0として計算を行う
・小数点以下は切り上げる
・計算結果が2未満となった場合は2とする

代入方法


L:同一母線に接続される電線延長=3L_{1}+3L_{2}+2L_{3}〔km〕
L':同一母船に接続されるケーブルの線路延長=I'_{1}+I'_{2}〔km〕
V:電路の公称電圧を1.1で除した電圧〔kV〕
I_1:1線地絡電流〔A〕

[ 練習問題 ]

公称電圧6.6〔kV〕の変電所母線に接続された中性点非接地式架空配電線路があり、そのこう長は、三相3 線式が100〔km〕、単相2 線式が20〔km〕である。この配電線路に接続される柱上変圧器の低圧側に施設されるB 種接地工事の抵抗値は何〔Ω〕以下でなければならないか。正しい値を次のうちから選べ。ただし、変電所引出口の遮断装置は、高低圧電路の混触時に1 秒以内に自動的に高圧電路を遮断する装置を有しているものとする。
たま、1線地絡電流は以下の式から求めることとする。
\displaystyle I=1+{\frac{{\displaystyle \frac{V}{3}}L-100}{150}}+{\frac{{\displaystyle \frac{V}{3}}L'-1}{2}}
L:同一母線に接続される電線延長
L':同一母船に接続されるケーブルの線路延長
V:電路の公称電圧を1.1で除した電圧〔kV〕
I_1:1線地絡電流〔A〕

(1) 300   (2) 240   (3) 180   (4) 120   (5) 60

[ 解答 ]

 題意に与えられた式から,( 題意ではケーブルは使用されていない)
V=6.6/1.1=6〔kV〕
L=100\times3+20\times2=340〔km〕
よって、
\displaystyle I=1+{\frac{(6/3)\times340-100}{150}}=1+{\frac{680-100}{150}}=1+{\frac{580}{150}}\fallingdotseq1+3.87=4.87 〔A〕 → 5〔A〕に切上げ

※同一母線に接続される電線延長は、3相3線式であれば、長さ×3
ケーブルは、3相3線式であっても、長さ×1

\displaystyle \therefore R_{B}\leqq{\frac{600}{I_1}}={\frac{600}{5}}=120〔Ω〕
よって、答えは(4)となる。

答 (4)

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