電路の絶縁に関する法令問題は、電気工事士試験でも出題されます。
絶縁抵抗の大きさや漏えい電流の大きさは必ず覚えておくようにしましょう。
1. 低圧の電路の絶縁性能
電気使用場所における使用電圧が低圧の電路の電線相互間及び電路と大地との間の絶縁抵抗は、開閉器又は過電流遮断器で区切ることのできる電路ごとに、次の表の値以上あれば良いことになっています。
電路の使用電圧の区分 | 絶縁抵抗値 | |
---|---|---|
300〔V〕以下 | 対地電圧が150〔V〕以下の場合 | 0.1〔MΩ〕以上 |
その他の場合 | 0.2〔MΩ〕以上 | |
300〔V〕を超えるもの | 0.4〔MΩ〕以上 |
具体的な回路で考えると、単相100/200〔V〕回路は0.1〔MΩ〕以上、三相200〔V〕回路は0.2〔MΩ〕以上、400〔V〕回路は0.4〔MΩ〕以上になります。
また、絶縁抵抗を測定することが困難な場合には、使用電圧が加わった状態における漏えい電流が1〔mA〕以下であれば良いとされています。
2. 低圧電線路の絶縁性能
低圧電線路中絶縁部分の電線と大地との間及び電線の線心相互間の絶縁抵抗は、使用電圧に対する漏えい電流が最大供給電流の1/2000を超えないように保つよう決められています。
3. まとめ
これら2つの大きな違いは電路か電線路かという部分です。
電路と電線路の違いを忘れている方は確認しておくと良いでしょう。