磁極数と極対数の違いが知りたい
投稿日: 2016年6月9日 作成者: admin
【質問】
磁極数と極対数の違いが知りたいです。
磁極数と極対数の違いは何でしょうか。
例題を使って解説します。
【例題】
定格出力2000〔kW〕、定格電圧3.3〔kV〕、定格周波数60〔Hz〕、力率80〔%〕、回転速度240〔
〕と銘板に記載された同期電動機がある。この電動機の極対数として、正しいものは次のうちどれか。
(1) 15 (2) 20 (3) 30 (4) 60 (5) 120
題意より、同期速度の式
を使ってpを求めます。計算すると30になります。
ここで、安易に30と答えてしまうと、間違いです。
このpの値は、「磁極数」です。
磁極数とは、S極とN極をそれぞれ1極として計算しています。
この問題では「極対数」を求める問題です。極対数というのは、N極とS極の2つを1対とした数のことです。
よって、先ほど求めた30という磁極数は、N極が15個、S極が15の合計30ということになります。よって、極対数は15になり、解答は(1)となります。
電験三種ではこのようなひっかけ問題も多く出題されます。
問題をきちんと読み、何を求めなければいけないかを理解してから、問題を解くようにしましょう。
カテゴリー: